履歴書をコピーして使ってはいけない理由

履歴書をコピーして使ってはいけないとされる理由

履歴書をコピーして複数の企業に使用することは、一般的にはあまり推奨されません。
履歴書の作成には時間がかかりますし、書く内容もだいたい似たりよったりなので、コピーして使いたいと思うのは当然です。
しかし、履歴書を受け取る企業の立場になってみれば、なぜコピーがよくないのか納得できるはずです。

まず企業ごとに応募先の部署や職種が異なる場合、履歴書のコピーをそのまま使うと誤った情報を提供してしまう可能性があります。
誤った内容の履歴書では、採用されるものも採用されません。
加えて、企業や職種によって求められるスキルや経験が異なります。
時間をかけて書き上げたからといって、同じ内容の履歴書では、応募する企業それぞれの特定のニーズにふさわしくないものになってしまいます。

そもそも、履歴書にはその企業に対する志望動機や自己PRなどを具体的に書くことが求められます。
コピーで済ませてしまうと、先に述べたスキルや経験と同じく、企業の求めるものと一致しない可能性が高いです。
応募企業に不誠実な印象を抱かせることになってしまいます。

また、一つの履歴書をコピーして使っていることは、履歴書を送られた企業にとっても一目でわかることです。
「コピーの使い回しか」と思われるので、そもそも仕事に対する真剣さが足りないのではないかと思われる恐れがあります。
応募する企業ごとに個別に丁寧に履歴書を作成することで、どの企業にも真剣な姿勢と誠実さをアピールできるのです。

履歴書をPCで作成する可否

履歴書をPCで作成することは、現代では一般的であり多くの企業が受け付けています。
PCで作成する利点は、文字がきれいに整い、誤字脱字の修正が容易であることです。
また、PCで作成すれば原本の保存も簡単なので、後で修正や反省などフィードバックがやりやすくなります。

一方、企業や業界によっては、いまだに手書きの履歴書を求めるところも少なくありません。
特に人と人とのコミュニケーションを重視する業界や企業、昔ながらの伝統的な企業文化を持つ企業の場合、手書きの履歴書でこそ応募者の性格や態度がわかると信じているところがあります。
そうした企業に応募する場合、手書きで作成した方が無難でしょう。

したがって、履歴書をPCで作成するかどうかは、結局応募先の企業によって異なるということです。
心配な場合はその企業に応募したことがある人に確認しましょう。
企業の採用情報ページや応募要項に記載されていることもありますし、そうでない場合でも有名企業であれば必要な情報はネット上で見つかるはずです。

最後に、PCで作成する場合でもフォーマットやマナーを守ることが求められます。
正式な履歴書のテンプレートを使用し、必要な情報を正確に記入するようにしましょう。